糸島・前原を活性化して、誰もがチャレンジできる秘密基地に!―「みんなの」オープン前イベントレポート②

積極的にお喋りする!?新しい形のコワーキングスペース

――「みんなの」にはどんな機能があるんですか?

福島「一つはコワーキングスペースです。よくあるコワーキングスペースは黙々と仕事をする所だけど、ここではどんどん喋ってもらう。コミュニケーションを大事にして、作戦会議して仕事に繋げてもらいます。だからメインの机も、壁に向かうのでなく、向かい合う形になっています。

 次はイベントをやるスペース。本棚には、クラウドファンディングで支援してくださった方が選んだ本などが並んでいます。子供たちが裸足で遊べるスペースもあります。その隣は、ご両親が座って井戸端会議をできるスペース。レンタサイクルもあります。

また、僕たち3人は糸島で野外映画祭などを開催する『いとシネマ』もやっていまして、ここにも映画を見られるスペースがあります。子供向けで、親も楽しめるような映画を流していく予定です。12月29日には無料で映画を上映します」

映画を映す壁には、普段は4面プロジェクションマッピングの映像が流れている。作ったのはCGディレクターとして活躍する下田さん。

下田「今流れている映像は、糸島の風景を小さい360度カメラで撮ったもの。撮影者は野北さん(前原で『糸島ゲストハウス前原宿ことのは』を運営)です。ここに立つと本当にそこにいるような感覚が味わえ、糸島の風景の疑似体験ができます。プロジェクションマッピングで疑似体験して、自転車を借りてそこに行く、という使い方もできます。旅行者にカメラを渡して、戻ってきたらその映像を見るのも面白いかもしれません」

福島「皆さんの中で『4面プロジェクションマッピングを使ってこんなイベントやりたい』などの要望があれば、ぜひ言ってください。観光以外にも、ICTで観光客がどこを動いているか計測するのに使ったり、企業さんにも使ってもらえれば」

下田「VRに近いけど、俺はVRは個人でしか楽しめないから、あんまり楽しくないと思ってるんです。それより自分の体験を共有できたほうがいい。ここにベッドを置いて、ホテルの内部映像を映して、どのホテルに泊まるかシュミレーションできる日があっても面白いかもしれません」
 

糸島市が果たせなかった街の活性化…「よそもん」3人に賭ける思い

――市役所としてはこの場所や、福島さんら3人にどんな期待をしていますか?

馬場「街の中心部の活性化は、糸島市でもずっと前から取り組んでいましたが、なかなか成果が出なかった。皆様がここに集まることで化学反応が起きて、発信地になり、また糸島が変わっていくんじゃないかと思っています。

 この3人は風貌も少し変で、一見訳の分からない3人組だけど(笑)、それぞれ才能もある。『よそもん』なので、糸島の人たちにとってしがらみが何もない。なんでもできる3人組です。今糸島の街作りを担っているのは70代前後ですが、40代くらいに世代交代していかないといけない。公務員が言っちゃいけないかもしれないけど、博打です(笑)」

――糸島新聞社のお考えはいかがでしょう?

行武「糸島新聞の読者は、ずっと糸島にいる地元の方が多いんです。お仕事で会うのは、何代にも渡って支えてくれている方ばかり。でもプライベートで前原を飲み歩くと、この3人のような移住者に出会う。僕らにとってはどちらも魅力的です。

 この2者はお互い会いたがっているけど接点がないし、恥ずかしがっている。ここを繋げられれば糸島はさらに元気になり、文化の発信地になれるんじゃないか」

――ここで、糸島が地元の方は手を挙げていただけますか?ありがとうございます。では移住者の方は?…半々くらいですね。

西日本新聞の紙面で会いたい人がいれば紹介します

――次に、西日本新聞とてしてのお気持ちを聞かせてください。

椛島「まず、西日本新聞は糸島新聞とグループ会社で、マイタウンというフリーペーパーも出しています。そういう縁もあり、糸島で何かやりたいと、関わらせてもらっています。ここには糸島新聞、西日本新聞の記事をボードに貼りつけていて、スクラップ帳もあります。ぜひ皆さんには糸島の記事を見て議論したり、『この人紹介して』『会いたい』などあれば言ってもらえたら。そうしたら新しい関係が生まれて、活性化していくのではと思います」

――NTT西日本はどうですか?

吉村「私たちは新ビジネス推進室におります。電話やインターネットじゃない新しいサービスを提供できないか、地域のビタミンになれないか、というチャレンジをやっています。

 訳の分からない3人組と言われていたけど、魅力があるし、とても誠実です。私たちとしては、ここを拠点として何かにチャレンジするきっかけにしたい。1年中前原で飲み歩いているので、見かけたら声をかけてください」

――ここに来たらどんないいことがあるのでしょう?

福島「普段から、この3人に『こんなことしたいから、こういう人紹介してくれないか』と、毎日のように面白い話が来るんですよ。それをここに来られた皆さんに繋げていけば、面白いことが起きるんじゃないか。西日本新聞社さん始め、サポートしてくださる方とも繋げていければ、新たなビジネスもできるんじゃないかと思っています」

”面白いこと”を追求することが地域の課題解決に

――具体的に面白い話とは?

福島「僕は会社員時代、世界が狭かったけど、一歩外に出たら面白い人がいっぱいいると気づきました。たとえば、企業の方が『社内では出ない新しいアイデアで新規事業をしたい』とか『外部識者の意見が聞きたい』というときに、そういう場を提供できるんじゃないか。市民の方に向けて試食会をするとか、商品開発できたりとか」

――人と人だけでなく、人と企業もつなげるということですね。ところで、いとしまちカンパニーが掲げている「面白いことファースト」って何ですか?

後原「いとしまちカンパニーの見た目担当・後原です。僕たちは基本的にあんまり難しいことは考えてなくて、面白そうなことをやりたい。僕は見た目は悪そうなんですけど非常に善人で、親孝行です。そんな善人が思いつく面白いことは、大体何かの役に立つような、課題解決を含んでいると考えている。課題先行型でモノを考えるのではなく、僕たちが面白いと思うことが人の役に立つんじゃないかということです」

――後原さんは善人なんですか?(笑)

馬場「見た目はおかしいけどいい人たちです(笑)」